「お年賀」と聞くと、「年始の挨拶回り」という意味にとらえられがちですが、本来はまったく違います。そこで今回は、お歳暮との違いや贈る時期、正しい選び方など、“知っているようで知らない”お年賀のマナーについて解説します。

目次
お年賀とは?
お正月には古くから新しい年の神様(歳神様)をお迎えして祀る習慣がありました。お正月に門松を立てたり、鏡餅を供えたりするのは、その名残です。年始の挨拶回りには、歳神様や仏様へのお供え物を持参するのも習わしで、これが「お年賀」の起源になったといわれています。それがいつしか、手土産を持参するという形に変わり、年始の挨拶回りに持参する手土産を「お年賀」と呼ぶようになりました。「お歳暮」や「寒中見舞い」とは目的や贈る時期が異なります。
間違えやすい「お歳暮」との違い
お年賀とお歳暮の一番の違いは、贈る時期と目的にあります。お年賀は、年始のご挨拶として1月初旬に贈るものですが、お歳暮は1年間の感謝の気持ちを込めて12月に贈るギフトのことです。表書きにも違いがあり、お年賀は「御年賀」と書きますが、お歳暮は「御歳暮」とするのがマナーです。お歳暮を贈りそびれてしまった場合は「寒中見舞い」として立春(2月4日頃)までに贈ります。お年賀とお歳暮は明確に異なるので注意しましょう。

オンラインショップ限定 ヨックモックの洋菓子ギフト「ガトー エクセラン」はこちら
お年賀を贈る正しい期間は?
お年賀は、正式には「正月三が日」(1月1日~3日)の間に行う年始挨拶の手土産として持参するのが礼儀です。しかし、三が日は、お互いに都合がつかないということも少なくありません。そのような場合は、「松の内」と呼ばれる1月1日~1月7日頃までに訪問するのが習わしとなっています。ただし、一般的には元旦は避けるのがマナーなので、お年賀を贈る期間は「1月2日~1月7日頃まで」となります。松の内の期間は地域によって異なります。関東は1月7日まで、関西は1月15日までが松の内とされているので注意してください。
お年賀を選ぶ際のポイントは?
お年賀を選ぶ場合は、相手の好みや年齢、家族構成などを考慮しながら選ぶことが大切です。日持ちのする洋菓子の詰め合わせや、紅白や鯛、松竹梅、富士山、干支など縁起のいいモチーフをあしらった和菓子なども人気です。一方で、お年賀には贈っていけない品物があることも覚えておきましょう。例えば、相手を踏みつけるという意味合いの「履き物」や「バスマット」、9(苦)や4(死)の語呂合わせになる「櫛(くし)」などは避けましょう。「包丁」や「ハサミ」などの刃物も「縁を切る」というイメージを想起させるためNGです。
定番のお年賀ギフト
お年賀のギフトの定番といえば、お菓子です。クッキーやフィナンシェ、マドレーヌなど日持ちのする洋菓子、羊羹・最中などの和菓子は特に人気です。年輪が重なったような形をしているバウムクーヘンは、お正月の縁起物としておすすめです。コーヒーやお茶のセット、調味料や洗剤など実用的な品物も定番です。お酒はおつまみとセットにして贈るとよいでしょう。お正月は家族や親族が集まることが多いので、みんなでシェアして楽しめるようなものが喜ばれます。
相手に合わせたギフト選び
お年賀のギフトを選ぶ際は、相手の年齢、性別、家族構成や関係性を考慮することが大切です。例えば、高齢の方には健康茶、子供がいる家庭には洋菓子やジュース、夫婦2人暮らしの方にはワインや地方の名産グルメなどがおすすめです。日頃から相手の好みを把握しておくとギフト選びに困ることはありません。
![]()
個包装で日持ちがするのでご挨拶やお手土産におすすめ クッキー詰め合わせはこちら
お年賀の金額の相場は?
お年賀は一般的に3,000円前後の品物を贈る方が多いようです。ただし、お付き合いの程度によって適切な金額は異なります。勤務先の上司やお取引先、両親や親戚などは、3,000円程度。近所の方などには、2,000円程度の品物を贈る方が多いようです。特にお世話になったという方には、相場を超える5,000円程度のものを贈る方もいらっしゃいますが、どんなに高価であっても5,000円程度とするのが一つの目安です。あまり高価なものを贈ると先方が恐縮してしまい、かえって印象が悪くなってしまうことがあります。ご自分の予算と照らし合わせながら、「相手が喜ぶものは何か」を考えながら品物を贈るようにしましょう。
お年賀は「手渡し」で贈るの?
お年賀は相手のお宅を訪問して直接手渡しするのがマナーです。最近では、お中元やお歳暮はデパートや通販などのショップから発送してもらうことが多くなりましたが、お年賀は旧年中お世話になった感謝の気持ちと新年のご挨拶をかねた贈りものなので、できる限り配送は避けましょう。相手を訪問する際は、まず連絡をして訪問日時を決めましょう。ご家族でゆっくり過ごす方の多い元旦や慌ただしい午前中などは避け、2日もしくは3日の午後1時~午後2時ぐらいに訪問するのがスマートです。遠方に住んでいるために直接手渡せないという場合は配送もOKです。ただし、そのような場合でも、できるだけ、店舗から発送するのではなく、一度、自宅に持ち帰り(もしくは自宅に発送してもらい)、自宅から相手のお宅に発送しましょう。自宅から発送することで「直接渡す」という本来の形に近づけることができるので失礼にあたることはないでしょう。お中元やお歳暮に比べると手間のかかることかもしれませんが、感謝の気持ちを正しく伝えるためには直接渡すことをおすすめします。

風呂敷や紙袋からの出し方と渡す手順
お年賀を渡す際は、品物が汚れたりホコリが付いたりするのを防ぐために、風呂敷や紙袋に入れるのがマナーです。風呂敷も紙袋も、贈る品物のサイズに合ったものを選ぶのがポイントです。部屋に通されたら、風呂敷や紙袋から品物を取り出し、のしの表書きが相手から読める向きで渡します。風呂敷や紙袋は折り畳んで持ち帰りましょう。
やむを得ず配送する場合の送り状マナー
お年賀の時期が過ぎてしまったら?
お年賀は本来、松の内の期間に手渡しするものですが、ついうっかり渡しそびれてしまうこともあるかもしれません。そのような場合は「寒中見舞い」として贈りましょう。寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手を気遣うための挨拶です。寒中見舞いの時期は1月8日~2月3日、立春(2月4日)の前日までです(関東地方以外は1月16日~2月3日)
相手が喪中の場合は?
お年賀は「新しい年を迎えた慶び」をあらわすものでもあるので、相手が喪中の場合は控えましょう。松の内が過ぎた1月8日以降に、「本年もよろしくお願いします」という言葉を添えて「寒中見舞い」として渡すのがよいでしょう。ただし、表書きを「ご挨拶」とすることや、のしをかけずに「手土産」とすることで、喪中でもお年賀を渡すことができます。喪中の手土産にするのであれば、華やかなパッケージの品物は避けましょう。

老若男女問わず喜ばれる ヨックモックのロングセラー「シガール」はこちら
のし紙の書き方は?
お年賀に用いる掛け紙は「のし付」で、水引は「紅白の蝶結び」のものを選びましょう。表書きには濃い墨で「御年賀」もしくは「御年始」と書くのが正式な書き方です。お年賀の表書きは、本来は毛筆で書くものですが、筆ペンでも問題はありません。ただし、ボールペンで書くのだけは避けてください。寒中見舞いの場合は「蝶結びののし紙」を使い、表書きに「寒中御見舞い」と書きます。喪中の場合は「水引なし・無地の奉書紙もしくは白の短冊」を使うのがマナーです。短冊は略式なのでビジネスなどで贈る場合は正式な掛け紙を使用することをおすすめします。
手渡しなら「外のし」がおすすめな理由
のしの付け方には、包装紙の内側につける「内のし」と外側につける「外のし」の2種類があります。手渡しする場合は、贈る目的と名前がひと目でわかる「外のし」がおすすめです。もし配送で贈る場合は、のし紙が汚れたり傷ついたりしないよう「内のし」にしましょう。

用途に応じたのしを無料でご用意 ヨックモックのギフトサービスはこちら
まとめ
お年賀は、これまでお世話になったことへの感謝と、今後のお付き合いに対するお願いの気持ちを込めて贈るものです。相手の都合にも配慮しながら、喜んでいただける品物を選び、適切な時期に贈ることが大切です。正しいマナーでお年賀を贈れば、グッと好印象をあたえることもできます。今回ご紹介した内容ぜひお役立てください。